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2020/03/15

BLOG 知識

高齢者への虐待から考える結婚とは

親への虐待
先日、主に精神障害者のケアをやっておられて、高齢者への虐待などの対応もされている方とお話する機会がありました。

その方とお話させていただいた中で、どうしても「独身のお子さんをお持ちの親御さま」に伝えておきたい内容をお聞きしましたので、今回はそれをテーマにブログを書きたいと思います。

もし「独身のお子さんをお持ちの親御さま」が当ブログにたどり着きましたら、ぜひ最後までご覧ください。

また、そうでない方も、お近くに同じ境遇の方がいらっしゃいましたら、ぜひこの内容をお伝えください。

目次

高齢者への虐待の実態

親への虐待

「高齢者への虐待」と聞くと、皆さんどのようなイメージがありますでしょうか?

ニュースなどでよくみる「介護施設での介護職員の虐待」が浮かぶのではないでしょうか。
かくいう私も最初に聞いたときは、介護職員の虐待が真っ先に頭に浮かびました。

しかし、実態はそうではない、というのです。

詳細を聞いてみると、驚くべき実態を認識するとともに、

 解消の手助けができるのではないか!
 皆さんにこの実態を伝えた方が良いのではないか!

と思い立ちましたので、お伝えしたいと思います。

自分の両親への虐待が大多数

老夫婦

私も最初に聞いたときは、
「高齢者への虐待なのだから、ニュースでみるような介護施設で働く介護職員が高齢者に対して手を上げるとかだろう」と思いました。

しかし、その方にお話を伺うと、施設に入っている方は要支援・要介護状態になっている方々で金銭的な問題などもクリアになっている。

実態は、施設に入る前段階、もしくは金銭的な問題で自宅にいる方々に起きているのだと。

そういう方々は、お子さんが面倒を見ているわけなんですが、こと独身者が面倒をみている場合に虐待につながるケースが多いとのことなのです。

ご両親の面倒をひとりでみようというのですから、真面目な方でご両親想いの素晴らしいお子さんなのだと思います。

しかし、だれに相談できるでもなく、一人でご両親の面倒を見ていると、お金の問題、将来の問題、介護の問題などから次第に精神的にまいってしまう人が後をたたないのだそうです。

そこへきて、認知症が出始め、やってきたことが報われない事象が起き始めると、精神的な支柱が壊れ、手が出てしまう、と・・・。

私の父親のときもそうでしたが、認知症が出始めると、言動や行動に対しての配慮がなくなったり、傍若無人になったりします。

そうすると、一所懸命にお世話をする立場からすると、「なんのためにやってるんだろう」と思っても仕方がありません。

これが実態なのだそうです。

精神的に支えてくれるパートナーの存在

精神的な支柱

ご両親の虐待につながらないケースをみてみますと、やはりご家族皆さんで面倒をみられていることが断然多いそうです。

パートナーからすると自分の親ではないわけですから、それほど積極的にかかわれないかもしれません。
しかし、自分が疲れてしまったとき、投げやりになってしまいそうになったとき、話を聞いてくれたり、勇気づけてくれるだけでも虐待につながらなくなります。

特に、お孫さんがいたりすると、場もなごみますし、ご両親も笑顔で元気になりますよね。
その笑顔を見て、また頑張ろうとも思えるものです。

このように、気持ちも行動も同じであるにもかかわらず、精神的な逃げ場があるかないか、というだけで虐待になるかならないかが決まってしまうのです。

これは、深刻な問題です。

我々は、

 この問題を解決できる立場にいるのでは?
 社会貢献できるのでは?

と思いたった次第です。

まとめ

まとめ

とある出会いから「高齢者への虐待の実態」をお聞きしたわけですが、面倒を見る、介護する側が「独身」というだけで、精神的な逃げ場がなくなり、虐待に発展してしまう・・・。

両親を想う子であるのは一緒なのに、この差は見過ごせません。

この実態は、普段ニュースなどでは耳にすることはありません。
また、実際にそのような知り合いが近くにいないと知ることもありません。

生涯独身を貫くことを否定するわけではありませんが、このような実態を耳にしてしまった以上、お伝えしなければならないと思い、筆をとっています。

あまり結婚の意思が無い方、生涯独身を貫こうと決めた方・・・
様々な理由で結婚に対してポジティブでない方がいらっしゃると思います。

しかし、将来ご自身を取り巻く環境などに目を向けたうえでの決断でしょうか?

結婚が正義ではありません。

結婚しなくても、精神的に頼れるパートナーがいらっしゃれば言うことはありません。

もし、このブログをご覧いただき、少しでも思い当たるところがあるのであれば今一度考えてみてください。

くれぐれも誤解のないようにお伝えいたしますが、独身者であったからといって必ず虐待につながるわけではありません。
精神的に追い込まれ、逃げ場がなくなった場合に、一番近い対象者であるご両親に矛先が向かってしまうという実態がある、ということをお伝えしたかったのです。

その前提のうえで、もしパートナーをみつけることができ、精神的に安定を得ることができれば、虐待も回避できるのではないか、と。

少しでも皆さんの将来が笑顔で満たされるお手伝いができればと思っております。
このような状況の親御さま、お知り合いが似たような状況に陥りそう、などご不安がおありの方はご相談ください。
サポートさせていただきます。

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